下地補強をしていない天井に雲梯(うんてい)を設置したい。【小工事】

2021年3月30日

「下地補強をしていない自宅の天井に、雲梯(うんてい)を設置したい。」

文京区にお住まいのTさんからのご相談でした。

「木のおもちゃ・積み木専門店 わつみ」が制作・販売する木製の雲梯をネットでお知りになり、ご自宅でもお子様用にリビングに設置したいと思われました。

でも、そもそも自分の家の天井に雲梯(うんてい)を設置できるのか、設置できるのであれば、どこに頼めばいいのかもわからず、ネットでお調べになりました。

そこで、昨年の5月に公開したアイビーパークの記事をご覧になられて、ご連絡をいただきました。

https://ivyrincs.jp/park/2020/05/15/untei/

昨年5月の記事で紹介した方は、ご自宅の新築時に、予め雲梯(うんてい)の設置を計画しており、新築工事の際に天井の下地補強をされていました。

今回のTさんのお住まいは築後5年ほど経過した木造一戸建てで、当然、新築当時に雲梯(うんてい)の取付など想定されていないため、天井の下地補強はされていません。

下地の補強工事をするとなると、一度、天井を壊す必要があり、そこそこ大掛かりな工事となるため、費用もかかります。

まずは現地調査をして、天井の状況をアイビークラフトのクラフトマンに確認していただくことにしました。

雲梯(うんてい)を使用するのは、未就学の女の子2人。

Tさんご夫婦は、お二人とも仕事をされていて、平日は仕事を終えて帰宅する時間には、外はすでに暗くなっています。

外が暗くなってから、公園などでお子さん達と遊ぶことはできません。

Tさんは「仕事を終えた帰宅後に、自宅で体を動かせる遊具はないか」とネットで探したところ、室内用の木製の雲梯(うんてい)を見つけられたとのこと。

雲梯(うんてい)の取付にあたって、まず最初に確認しなければならないことに、天井の強度が十分に確保されているかという問題があります。

この雲梯(うんてい)は、未就学の女の子2人が使うとのこと。

下地補強をされていないため、補強工事が必要かどうかは、実際に天井の状況を見てみないとわかりません。

数名のクラフトマンにお声がけをしたところ、やはり前回同様、「天井の状況次第で費用はかなり変わります」とのお返事。

アイビークラフトの活用方法。

アイビークラフトの活用方法は様々です。

1.材料等をすべて自分で用意し、施工方法を教えてもらう、手伝ってもらう。
2.材料等をすべて自分で用意し、施工の部分をクラフトマンにお願いする。
3.材料の手配も含めて、すべてお願いする。

依頼に対してクラフトマンに支払う報酬は、クラフトマンの拘束時間や手間が少ない「1」が一番少なく、「2」、「3」と順に多くなっていきます。

「自分がどこまで手間暇をかけて関わるか?」
「自分がどこまでであればできるのか?」
「予算をいくらにするか?」

アイビークラフトは、それぞれの依頼者の方のご意向やご事情に応じて、上手に使い分けて活用することができます。

今回のご相談では、雲梯(うんてい)は用意するものの、「雲梯を天井に取り付ける部品をどうするのか」と雲梯を取り付ける「天井の下地の強度」がポイントです。

Tさんとしては、できれば取付部品の手配も含めてお願いしたいとのご意向でした。

現地調査で天井の状況を確認。

日程を調整し、Tさん宅に現地調査に伺いました。

雲梯(うんてい)については、そもそも設置ができるのかもわからず、サイズもどうすればいいのかもわからないため、現地調査によって方針を決定します。

現地でTさんにお話しを伺い、雲梯(うんてい)の設置を希望している部屋の天井を拝見しました。

雲梯(うんてい)の設置をご希望の部屋はリビングダイニングで、3階建ての2階部分でした。当然、2階の天井の上には3階の床があります。

まだ築後5年ほどなので、クロス(壁紙)もきれいで、天井内部の状況はわかりません。

天井内部の状況を把握するため、Tさんに竣工図を出してもらい、図面を拝見。

しかし、実際の施工現場をよく知る小堀さんとしては、「図面通りに施工されているとは限らないものです。」とのことで、どうにか天井の内部の状況を見ることはできないかと、トイレやキッチンなどの天井に点検口を探しましたが、見当たりません。

それであれば、目立たない場所に点検口として新たに穴を開けることも検討しましたが、できれば避けたい方法です。

そこで小堀さんは、まずは天井の下地である野縁(のぶち)の場所とピッチを確認。センサー式の下地センサーと針式の下地探しを使い、端から端まで下地の状況を確認します。

一般に、野縁(のぶち)のピッチは、450mm程度か、300mm程度にすることが多いのですが、こちらの家は、300mmピッチの様子です。

大掛かりな下地補強工事をせずに、雲梯(うんてい)を設置するには、この野縁(のぶち)に雲梯を取り付けるしかありません。

しかし、天井下地の野縁(のぶち)には、木で組まれている場合と、軽鉄で組まれている場合があり、軽鉄の場合には、ビスをしっかりと打ち込むことができず、とうてい雲梯(うんてい)と子供の重さに耐えることはできません。

雲梯(うんてい)のサイズと設置部材を決定。

野縁(のぶち)が木製か軽鉄かを確認するため、Tさんに承諾を得て、試しにビスを打ってみることにしました。もちろんビス跡は後で補修します。

長めのビスを試し打ちすると、がっちりと打ち込めて、引っ張ってもびくともしません。野縁(のぶち)は木製であることが確認でき、その強度をTさんにもご確認いただきました。

しかし、一般に野縁(のぶち)そのものは、軽量な石膏ボード製の天井材を吊る前提で組まれているため、それほど耐荷重があるものではありません。

そこで、壁の下地の状況を確認。

雲梯(うんてい)そのものは、非常に軽い製品で、かつ利用者が未就学児であるものの、極力、強度を持たせるために、天井だけではなく両壁にもビス止めをしてはどうかと。

雲梯(うんてい)の取付金具は前回同様、構造の補強金物として使われる、羽子板ボルトを使用することにしました。

Tさんには、雲梯(うんてい)を設置したい場所の壁から壁までの距離ぴったりの3170mmの雲梯(うんてい)を注文していただき、天井の野縁(のぶち)には600mmピッチで合計12か所を羽子板ボルトで固定します。

両壁にも、それぞれ2か所ずつで4か所をビス止めし、合計16か所で雲梯(うんてい)を固定することにしました。

雲梯(うんてい)の取り付け。合計16か所の固定。

雲梯(うんてい)の取付当日になりました。

Tさんは「木のおもちゃ・積み木専門店 わつみ」に相談されて、雲梯(うんてい)を3170mmの長さで、分割せずに制作してもらい、すでにご自宅に届いています。

しかし、あまりに長いため、二階への階段を通すことができず、小堀さんにお手伝いいただき、バルコニーの窓から搬入しました。

再度、野縁(のぶち)の位置を下地センサー等で調べ、羽子板ボルトの取り付け位置を正確に決めていきます。

用意した羽子板ボルトは全部で12個。

ボルトの施工性を考慮し、先に天井に羽子板ボルトを取り付けます。

一人で取り付けるため、雲梯(うんてい)を支えるつっかえ棒を作ります。

羽子板ボルトを天井に設置し終えると、いよいよ雲梯(うんてい)本体を取り付けます。

つっかえ棒で雲梯(うんてい)の片側を支え、次々と羽子板ボルトで雲梯(うんてい)を固定していきます。

狭い場所は、インパクトドライバーにL型のアダプターを取り付けて、簡単にビス止めしていきます。

天井の固定を終えると、続いて両壁もビス止めします。

壁に打ち込んだビスの頭は、雲梯(うんてい)の内側表面に露出してしまいますので、ビス止めの跡を補修材で綺麗にします。

また、雲梯(うんてい)の両端は壁との隙間が出てしまうため、下からのぞき込むと、壁に打ち込んだビスが見えてしまいます。

そこで、細い木材をカットし、雲梯(うんてい)と壁の隙間に入れ込んで、両壁の隙間から見えるビスを隠します。

細部の見え方にもこだわった、きめ細やかな作業でした。

完成。差し入れとお土産もいただきました。

雲梯(うんてい)の取り付けが無事に完了しました。

二人のお子さんも、大喜びで、早速、順番に雲梯(うんてい)で遊んでいます。

Tさんからはお気遣いを頂き、作業中にはお茶の差し入れと、さらに、帰り際にはクラフトビールのお土産を用意してくださいました。

Tさんからは、小堀さんに対し、「下見から施工まで、とても丁寧な対応をしてくださいました。信頼してお任せできる方です。」とのコメントをいただきました。

アイビークラフトのサービス提供は終了しました。

住み替えとともに、棚やハンガーパイプ、雲梯(うんてい)、ボルダリングの設置などをご希望の方は、不動産デジタル仲介サービス「renolty(リノルティ)」をご利用下さい。

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