自習室の学習ブースを分離したい。【DIYサポート】

2021年3月9日

「経営している自習室の学習ブース(2席セット)を分離したい。」

Rさんが経営されている自習室で使用している学習ブースには、2席が横並びで一体の構造となっているものがあり、利用者からは不人気の状況でした。そこで、新型コロナウィルスの感染予防も考慮し、1席ずつに分離して、それぞれを独立して使用できるようにしようとお考えになりました。

一方で、そもそも高額な工事費用は自習室の経営を圧迫することになります。

極力コストを下げるために、ご自身でDIYで取り組むことを検討されましたが、DIYの十分な経験はもちろん、道具もなく、誰かサポートをしてくれる方はいないかとお探しでした。

学習ブースbefore
学習ブースbefore-ivycraft-

「工事業者には断られた。自分も一緒に作業します。」

Rさんは、アイビークラフトを見つける前に、一度は、工事業者に相談したものの、「面倒くさい」と断られてしまいました。

また、アイビークラフトでも、大工さんに相談するものの、「分離するのは難しく、2席のうち、どちらか1席は壊すことになると思う。」との回答を得ていました。

そのような状況の中、RさんはアイビークラフトのDIYアドバイザーにご相談。快く依頼を受けてくださりました。

NHKの「あさイチ」やNHKBSプレミアムの「晴れときどきファーム」などの番組にも出演されたことがある、プロのDIYアドバイザーです。DIYに関する豊富な経験と、持ち前のきめ細やかさで、アイビークラフトのメッセージ機能を使い、事前にRさんとの情報のやり取りを展開されます。

IT系コンサルティングファームのご出身のRさんも、WEBツールを活用しての情報共有はお手の物。

写真やPDFなどにより、学習ブースの細部について、現地調査さながらの状況把握が可能でした。

分離したい学習ブースは全部で9ブース。費用を下げる工夫をしたい。

分離したい学習ブースは全部で9ブース。作業量も、材料費もそれなりになりそうです。現状の写真とRさんの完成イメージを確認し、概算で金額を算出。

工事業者に依頼する場合に比べ、かなりお安い金額の印象でしたが、Rさんは費用を下げる方法はないかとアドバイスを求めました。

そこで、まずは人工を削減することとし、クラフトマン側で2名、Rさん側でRさんのご友人に手伝ってもらい2名。合計4名体制で、1日で一気に9ブースの分離作業を行うこととしました。

また、分離したブース席の新規に取り付ける側板を、シート貼りではなくポリランバーコア材を採用することにより、塗装もシート貼りも不要としました。そして、側板の小口は手が触れることが多いため、はがれやすい小口テープではなく、塗装することとしました。

材料は全てRさんが事前にホームセンターなどで購入し、側板などの木材は可能な範囲でホームセンターでカットしてもらう。斜めカットなど、ホームセンターで対応してくれないものは、当日現地でカットする。

必要な材料は事前にリストアップし、Rさんにご連絡しておきます。また、当日の工事のために、人数分の工具を用意することとしました。

こうした小さな積み重ねで、総額では大きく費用と手間を抑えることができます。的確にポイントをついたアドバイスを、Rさんに対して丁寧に実施してくれました。

アイビークラフトの活用方法。

アイビークラフトの活用方法は様々です。

1.材料等をすべて自分で用意し、施工方法を教えてもらう、手伝ってもらう。
2.材料等をすべて自分で用意し、施工の部分をクラフトマンにお願いする。
3.材料の手配も含めて、すべてお願いする。

依頼に対してクラフトマンに支払う報酬は、クラフトマンの拘束時間や手間が少ない「1」が一番少なく、「2」、「3」と順に多くなっていきます。

「自分がどこまで手間暇をかけて関わるか?」
「自分がどこまでであればできるのか?」
「予算をいくらにするか?」

アイビークラフトは、それぞれの依頼者の方のご意向やご事情に応じて、上手に使い分けて活用することができます。

まずは分解してみる。

DIYサポートの当日になりました。

学習ブースには、照明も組み込まれているため、配線の分離も必要です。電気工事士の資格を持つDIYアドバイザーの方にお手伝いをお願いされました。

Rさんは学生時代からのご友人にお手伝いに来てもらい、総勢4名が揃いました。

現場は、自習室の名の通り、スペースには学習ブースが並び、作業スペースも限られている状況です。

事前に写真で学習ブースの形状などは確認していますが、実際に分解してみないと構造はわかりません。構造及び分解方法を把握するため、まずはDIYアドバイザーの2人で分解作業に着手します。

1つのブースの分解が完了し、分解方法をレクチャー。

クラフトマンの二人で分解を完了。事前に想定していた以上に複雑な組み立て方をされており、分解に時間がかかりました。

一度分解できると、より効率的な分解方法がわかります。分離するブースは全部で9セット。みんなで手分けして作業をしなければ、1日で完了できません。

Rさんとご友人に分解方法をレクチャーするため、お二人にも実際に作業に参加していただきます。

四人で共同して作業。

依頼者側のお二人も、DIYアドバイザーのお二人に教えてもらい、分解方法を把握すると、用意した工具を使い、作業に取り組みます。

それぞれが作業をしたり、二人一組になって作業をしたり、作業の工程に合わせてみんながテキパキと動きます。

電動のこぎりで側板の角をカットし、側板を取付。

分解して分離したブースに、新規に側板を設置します。事前にホームセンターでピッタリのサイズにカットした木材を用意。

ホームセンターでは斜めカットをしてくれないため、斜めカットは当日、現場で行います。タイルカーペットの床に木くずが飛ぶと、後の片付け大変になりますので、ビニールシートでしっかりと広範囲に養生します。

もちろん、危険な電動のこぎりの操作は石井さんが行います。

角を斜めカットした側板を、分離したブースに取り付け。カウンター部分の耐荷重を確保するため、新規にL型アングルを設置。分離のために分解した照明部分とボックスを再度設置します。

学習ブース9セットを無事に分離できました。

学習ブース9セットを無事に分離完了しました。

残る作業は、新規に取り付けた側板の小口の塗装とコンセントの設置です。これらは塗料などのアドバイスと必要な配線のアドバイスをもらい、後日Rさんがご自身で行います。

朝の10時から作業を開始し、17時に完了。

スタートの分解作業にはかなり時間を要しましたが、その後は4人で協力、分担し、次々と9セットを分離、設置、組み立てを完了しました。

アイビークラフトのサービス提供は終了しました。

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